「花便りの招待状」と
上ノ原さん
自然が好きで学生時代は、8合目の女人堂でアルバイトをしていた亜季さん。実家は京都で、近くには修学旅行でよく訪れる清水寺がある。アルバイトがきっかけで山小屋を経営していた写真好きのご主人と出会い、結婚した。
学生時代は画家を目指し、大学・大学院と6年間日本画を学んだ亜季さん。家族の支えもあり、子育てが少し落ち着いたのを契機に、最近再び絵を描き始めた。そして今年の中信美術展では、キセキレイ2羽とヤマブキの咲く様子を描いた「花便りの招待状」が見事入選。松本芸術文化協会賞を受賞し「岩絵の具の使い方が長けており、美しい画面構成になっている」と高い評価を得た。
「木曽の自然はどこを切り取っても絵になる風景が多い」と今の暮らしに満足している亜季さん。趣味は切手収集で「自分の絵が切手になること」が夢。
行政に対する要望では「通行禁止になっている猿橋が通れるようになればみんな便利になる」と控えめに話してくれた。