木曽病院の医療体制の維持・強化などを要望
木曽郡町村議会議員総会
郡議員総会で提出議題を
発表する原田議員
令和7年度の木曽郡町村議会議員総会が8月4日、上松町ひのきの里総合文化センターで開催されました。総会には木曽郡6町村の議会議員約50名が出席し、来賓として町村長や県の出先機関の代表者も参加しました。
総会では各町村議会から提出された議題について審議が行われ、関係機関に対する要望事項として決議されました。
木曽町議会からは「木曽病院の医療体制の維持・強化に関する要望」が提出され、原田議員が発表しました。原田議員は「県立木曽病院は、木曽地域で唯一の中核病院であり、住民の生命と健康を守るうえで不可欠な存在だが、現在その医療体制が危機的な状況にある」と指摘。以下の4点について強く要望しました。
要望事項
- 地域によって医師の数に偏りがある現状を改善するため、厚生労働省が策定した対策を着実に実行し、地域医療の充実を図ること。
- 医師の初期研修制度の見直しにより、特定の地域や診療科に医師が集まらない問題が生じている。こうした偏りを根本から解決するための新たな仕組みを作ること。
- 地元出身の医師を育て、地域で働いてもらえるように医学部の「地域枠」や「地元出身者枠」のさらなる拡充を図ること。
- 医師や看護師など医療従事者が安心して働けるよう、業務を専門職同士で分担する仕組みを進めるとともに、医師の生活の質を高めるため支援制度の充実を図ること。
総会終了後には元全国都道府県議会議長会事務局次長・内田一夫氏を講師に迎え「地方議会とハラスメント」をテーマとした講演が行われました。参加者は、議会活動におけるハラスメント防止の重要性について理解を深めました。