住民の声19
箱物(公共施設)の
維持管理は大丈夫か

大屋 正明さん
大屋おおや 正明まさあきさん(74歳・日義)

子どもにコマの回し
方を教える大屋さん
 昨秋オープンしたおもちゃ美術館。春休みには平日でも大勢の家族連れでにぎわった。「こんにちは。元気ですか」小さなお子さんに笑顔で話しかける大屋さん。おもちゃ学芸員の赤いエプロンが良く似合う。この日は2階フロアを担当し、コマの回し方を教えていた。
 大屋さんはスキー歴50年。昨年まで木曽福島スキークラブの会長を務め、現在は顧問。今でもシーズン中60回はスキー場へ通う。そのほかグリーンシーズンにはゴルフもこなし、サツキの盆栽も手掛けるなど趣味も実に多彩だ。そんな大屋さんが学芸員になったきっかけは、「スキー場との相乗効果を期待したことと、木育に興味があったこと」と話し、「そしてやっぱりボケ防止ですよ」と顔がほころんだ。
 学芸員になるために一昨年、役場で2日間の講習を受けた。そして現在、月に4日程度働いている。「立ち仕事は疲れる」という大屋さんだが、「いつも子どもたちからエネルギーをもらっている」と張り合いを感じている。
 最近、心配になるのが子どもの減少。「町には箱物(公共施設)がたくさんできたが、その維持管理は大丈夫か。若い世代にしっかりバトンタッチできるか心配」と話す。

回答 近年は文化交流センターや役場本庁舎(防災センター)、御嶽山ビジターセンター、おもちゃ美術館など大型施設の建設が続きました。町の借金が次世代の子どもたちの負担増にならないように、今後も起債(借金)の繰り上げ償還などを行い、一層財政の健全化を推進します。