一般会計当初予算が平成28年度から令和5年度まで、8年連続で100億円を超える。新年度、郡内では上松町が41億7000万円、南木曽町が41億円余。県下58町村の中で100億円を超えるのは軽井沢町(人口:19500人)と木曽町(同:10200人)のみ。なぜこれだけ大きな予算規模になるのか…。
財政担当者の話を聞くといくつかの要因があるようだ。
県内町村一番の面積
①町村合併で面積が広くなり(県内の町村では最大の476km2)、道路維持やバスの運行などに多額の経費を要する。
数多い施設の維持管理
②支所の運営(3支所)やこども園(4園)、小学校(4校)、中学校(3校)、そのほか社会体育館などの体育施設や公民館、郷土館などの文化施設などがたくさんあるため、それらの維持管理に多くの経費がかかる。
大型事業の連続
③合併当初に公共施設の整備を抑えたこともあり近年、文化交流センターや温水プール、役場本庁・防災センターなど大型事業が続いている。
御嶽山噴火対策
④御嶽山の噴火に伴い、その防災対策として山頂付近に避難壕(シェルター)や二ノ池に宿泊・避難施設、通信施設を整備。そのほか災害の記録と記憶を伝承するビジターセンターなどを整備した。
コロナ対策
⑤新型コロナウイルス感染症に対応するためワクチンなどの予防対策や経済対策に多額の経費がかかっている。