問 山は主伐期を迎えるが林業の各事業において課題、到達点は明確化しているか。
建設農林課長 高齢級森林の偏りや境界の不明瞭など多くの課題がある。次年度事業で正確な森林現状を把握し、アクションプランを策定する。付加価値を付けた販売など目指すべき目標を到達点と位置付けている。
町長 税金の徴収や所有者の認識などさまざまな問題がある。分収契約をして、町が一括で管理しなければ再造林にはつながらないと危惧している。共有林は町に住所がある人に所有権を移す方法もあり、(認可地縁団体制度)山の相続にも取り組む必要がある。住民が山に関心を持ってもらうことが林業政策に必要。
問 各事業体への人材育成の環境整備は整っているか。
建設農林課長 各事業体職員に研修会や視察、安全講習会などの開催と補助支援を行っている。来年度は林業経営の意識改革に向けた講演会を予定。今後も事業体強化を支援する
問 県林業大学校に、経営者を育成するプログラムなどがあっても良いのでは。
建設農林課長 林大は長野県の出先機関になっているので町として関与できないが、林大グレードアップ推進会議で、県に対して必要な人材の派遣やカリキュラム変更などを提言、協議されていると聞いている。
町長 民有林は通常なら主伐の時期だが、まだしばらく間伐を中心の施業を続けなければならない。その間、大手の事業者に民有林を一括買いされてしまうことを危惧している。地元の事業体で施業し木材の価値をつけていくことを町として目指していかなければならない。