住民の声23
新しいバス購入に
町の支援を

中村 由紀さん
中村なかむら 由紀ゆきさん(福島)

大型バスのハンドルを握る中村さん
 人手不足が叫ばれるバス業界で、運転士確保は喫緊の課題だ。そんな中、大型バスのハンドルを握る中村さんは大きな存在だ。おんたけ交通には中村さんを含め3人の女性ドライバーが活躍している。
 新開大原出身の中村さん。愛知県で会社員をしながら大学生の娘と同じアパートで暮らしていたが昨年、娘の卒業と同時にふるさとへUターン。
 最初、事務系の仕事を探したが見つからず、普通2種免許を持っていたことから、おんたけ交通に入社しバスの運転士を目指すことに。
 昨年4月、駒ケ根の自動車教習所で10日間の合宿。「大型は長さも高さも普通車と全く違い、高度な技術を求められ苦労した」というが無事念願の大型2種免許を取得。同月下旬から運転を始めた。大型バスはブレーキの踏み方やカーブの回り方にも慎重さが必要だ。
 路線は開田高原や木曽駒高原、黒沢など高速(新宿線)以外は全てをこなす。安全第一をモットーに「物ではなく人を運ぶ」ことを心掛ける。「お客さんからの『ありがとう』の笑顔が一番のやりがい」だ。今、あらためて「木曽の人はやさしい」と感じている。
 趣味は献血と韓国ドラマ。「台湾へ旅行もしたい」とほほ笑む。
 町への要望は「暖房がきかないなど古い車両が多いので、乗り心地の良い新しいバスの購入について支援してほしい」。

回答 町内・郡内路線の見直しが進む中、ゼロカーボンに向けての取り組みも踏まえ車両更新を検討していきます。