「動物が大好きで、牛は全体が本当にかわいい」と語る詩乃さん。高校卒業後は伊那の会社で働いていた。たまたま家へ帰った時に牛の難産に遭遇。その手伝いをしたことがきっかけで、3年半前に会社を辞めUターンした。「お父さんたちが跡を継がないのは分かっていた。土地がいっぱいあるのにもったいない」という思いもあった。自分の代で繁殖和牛の仕事は終わりだと考えていた祖父母は、孫の詩乃さんが跡継ぎになってくれたことをとても喜んでくれた。
今は、祖父母と一緒に親牛18頭、子牛10頭を飼育している。このうち詩乃さんの牛は親が6頭、子が2頭だが「将来は一人で親牛20頭を飼えるようにしたい。そして一年一産が目標です」と夢が膨らむ。
仕事は牛をきゅう舎から出した後、堆肥をタイヤブルで運んだり、乾燥牧草に濃厚飼料を混ぜた餌をやったり、水の取り替えを行ったりと、忙しい毎日だが充実していて楽しい。
趣味は、体を動かすことで、昨年からゴルフを始めた。地元のゴルフ場で、お姉さんらと一緒にプレーを楽しんでいる。
町に対しては「増頭に対する助成など、さまざまな補助制度がありとても有り難い。今後も継続してほしい」と願う。
回答 飼料や燃料費の高騰など畜産農家にとって厳しい状況が続いている。補助制度は今後も継続していきたい。