12月会議

条例9件、補正予算6件、同意2件、請願1件、陳情4件、発議1件  12月会議(通年議会)は12月7日から16日までの10日間の日程で行われた。
 9人が一般質問を行ったほか町から提案のあった条例制定(改正)や補正予算など23件の審議が行われ、全ての案件が全会一致で議決、認定された。

条例(制定・改正)

木曽町公共施設整備基金条例の制定
公共施設の撤去や整備に充当
議案の内容 令和4年3月に改訂された木曽町公共施設等総合管理計画に基づき、町の公共施設の撤去や整備に要する費用に充てるため基金を造成するもの。
 基金の目標金額や年間の積立金額など具体的な方法は決まっているか。
 積立金額など具体的な方法は未だ決めていない。年度末の財政状況を見て積立を実施していく。億を超える金額を想定している。
 多くの特定基金が用意されているが、少し整理できないか。
 特定目的の基金など見直しを検討する。
 基金の目標金額は設けるべきではないか。
 実施状況を見て今後検討する。
 公共施設とあるが、指定管理施設は対象とするのか。
 住宅とか古い建物などを対象とするが、指定管理施設は対象としない。
 条例では撤去と整備が並列的に記述されているが、どちらに重きを置いているか。
 撤去を中心に考えている。
 除却対象としている施設はあるか。
 今のところ具体的な施設は無い。
木曽町木曽馬の里交流施設整備基金条例の制定
木曽馬の里交流施設の管理と整備に
議案の内容 木曽馬の里の交流施設の管理と整備の財源に充てるため、基金を造成するもの。
 木曽馬の里の交流基金の対象範囲は。
 木曽馬の里の中にあるきゅう舎や管理棟、お土産お食事センターなど全ての施設を対象とする。
 基金の金額や年数などの目標は設定されているか。
 多額の寄付を頂いているがクラウドファンディングなども検討しており、利用の目標が決まり次第検討していく。
 基金の原資となった寄付者の想いは何か。
 三重県在住の寄付者から、昔親族が馬に関わる仕事をしており社会貢献として木曽馬のために活用して欲しいとの依頼があった。
木曽馬の里
木曽町職員の定年等に関する条例の一部を改正する条例
定年を令和5年度から段階的に引き上げ
議案の内容 地方公務員法の改正により、職員の定年年齢を令和5年度から2年に1歳ずつ段階的に引き上げるもの。現行60歳が令和13年度以降は65歳になる。また、管理職は60歳までとし、その後は役職を外れる。
 合併後職員のマンパワー不足が心配されてきた。定年制延長制度とマンパワー不足との関係をどのように考えているか。
 定年後は主査の地位で継続して勤務していただき、マンパワー不足対応を考えている。
 管理監督の年齢上限がやる気をそぐという問題は無いか。
 これまでの経験を職員に伝える人材育成の視点で協力していただくことを考えている。
 本制度による新入職員数への影響はないか。
 職員数の目標は令和7年度で169名である。今年度末の退職者数などは12名、新入職員は3名であり、来年度から計画的に新入職員を考えていく。
 専門職などで管理者の導入を検討してはどうか。
 他に変わる職員が無い場合はそのような制度は考えられる。今後検討していきたい。
 定年前再任用短時間勤務制度ならびに暫定再任用制度を詳しく説明願いたい。
 定年前再任用短時間勤務は60歳に達した日以降、多様な働き方ニーズに対応するためのもので、暫定再任用制度は定年が段階的に引き上げられる経過期間におけるもので、現在木曽町では、会計年度任用職員(1年更新)等により65歳まで雇用できる制度を実施している。
定年年齢の引き上げ
現行 60歳
令和5・6年度 61歳
令和7・8年度 62歳
令和9・10年度 63歳
令和11・12年度 64歳
令和13年度以降 65歳

補正予算

開田支所建設事業など 8311万円追加
議案の内容 既定の総額に歳入歳出それぞれ8311万円を追加し、総額を114億4186万円とするもの。歳出の主なものは、開田支所建設事業(設計・移転工事等)や商工業振興資金事業、燃料費の高騰による光熱水費の増額など。
木曽ひよし診療所どうなる
 木曽ひよし診療所のドクターがお亡くなりになったが、今後をどう考えているか。
 地域医療振興協会のアドバイスを受け、安定的に医師の派遣をしていただける方法を模索している。下伊那で既に行われているリモート診療についても研究していきたい。
木曽ひよし診療所
通院の交通手段確保は
 木曽ひよし診療所の通院患者98名が、木祖村の奥原医院へ通院することになっているが交通手段の確保はできないか。
 さまざまな手段を検討したが、木曽病院への通院を決めた住民との間に不公平が発生することもあり、今のところ考えていない。
300万円余の減額理由は
 介護保険に関するシステム経費が300万円余り減額になっているが理由は。
 介護保険事業は広域連合の所管のため、同連合においてシステム改修を行うこととなった。
食糧支援はできないか
 住民税非課税世帯への支援について、町として食料支援もしていただきたいが。
 食料に限らず支援を検討していく。
民間団体による食糧支援
出産子育て応援給付金とは
 出産子育て応援給付金の事業概要は。
 妊娠届提出の段階で5万円、出産時5万円の給付となると聞いている。仕様はクーポンであるが、実効性を考慮しながら、現金給付も検討して今後補正する。
商工業振興資金事業に1000万円
 国の制度(セーフティネット保証4号)で資金は借りたが、まだまだコロナの終わりが見えない中、返済が容易ではない事業者に対して町の支援は検討できないか。
 今回の補正は、セーフティネット保証4号の認定が期間延長になったことに伴い、町の独自制度である認定事業者への利子補給や保証料負担を継続することによるもの。借入に対して直接の支援はできないが、金融機関、商工会と連携し間接的ではあるが経済を回す施策で総合的な支援を今後もしていく。
 町のプレミアム商品券、飲食応援券の実績は。
 11月で終了したプレミアム商品券については、概ね100%の利用である。2月に終了する飲食応援券も順調に利用されている状況だ。
 今後検討されている消費喚起の計画はあるか。
 1月9日まで延長した宿泊助成の木曽町割を利用者に対して行っている。
 コロナで落ち込んでしまった事業に対して立て直しの施策は。
 今年度、町では商工業支援員を雇用した。事業継続セミナーを開催し経営相談もしている。経営相談する中で、国の再構築補助金など国県町の補助金制度が活用できないかなどの支援を行っている。
飲食応援券
開田支所建設事業(設計、移転工事等)
2372万円
 新しい開田支所はどんな特徴があるのか。
 木造平屋建てでヒノキやカラマツなど地域材をふんだんに使用し、風景に調和するよう切妻屋根を基調としたデザインとする。また、内部はバリアフリー化を図り、多目的トイレや授乳室なども設ける予定。
 母子健康センターへ引っ越すことになるが、倉庫にある大量の書類等はどのように保管するのか。
 支所西側の旧中学校特別教室に保管するよう考えている。
開田支所完成イメージ図
やまゆり荘 光熱水費689万円
 週に1回のおんたけ健康ラボの温浴プログラムは数名の利用であると聞いている。2日間かけて湯をはって浴槽・浴室を温め準備し、数時間後のプログラム終了後には湯を抜いている。かなり広い脱衣所もある。健康ラボ分の燃料費等がかなりかかっているのでは。費用対効果の面で大変効率が悪いのではないか。
 11月現在の一般入浴客は23758人。温浴プログラム利用者は120人。1回平均3人程度で実施している。人数によっては効率が悪い運営になっている部分は否めないが、温浴プログラムを含めたやまゆり荘利用のプログラムについては、これまで事業の中で作り上げてきたものであり、ラボにとっても、やまゆり荘にとっても誘客のための重要な事業である。利用者を増やす工夫と運用を関係者で検討しながら進めていきたい。
温浴プログラムで使用する浴槽

請願

◯ 「人と猫が共生する社会の実現」に向けた公的支援の請願書
内容:
提出者
 木曽ネコ会
  代表 唐澤陽子
紹介議員
 中村 博道
 上田とめ子
 下島 里美
付託委員会
 社会文教常任委員会
審査結果
 採択

陳情

◯ 国土交通省告示第98号の履行に関する陳情書
◯ 最低制限価格の設定に関する陳情書
◯ 耐震診断・耐震改修に関する陳情書
内容:
提出者
 一般社団法人長野県建築士事務所協会
  会長 土屋長命
 一般社団法人長野県建築士事務所協会
  木曽支部長 奥原史典
付託委員会
 総務経済常任委員会
審査結果
 採択
◯ 安全・安心の医療・介護実現のため人員増と処遇改善を求める陳情書
内容:
提出者
 長野県医療労働組合連合会 執行委員長
  小林吟子
付託委員会
 社会文教常任委員会
審査結果
 採択

発議

◯ 安全・安心の医療・介護実現のためのさらなる職場環境と処遇改善及びその財政支援を求める意見書の提出
提出先
 内閣総理大臣 ほか

同意

教育委員会の委員に推薦があり同意した。
教育委員会委員
井ノ上いのうえ隆巳たかみ氏(三岳)
野口英明氏
任期は令和4年12月21日から令和8年12月20日までの4年間。
代表監査委員の推薦があり同意した。
代表監査委員
森田もりた邦雄くにお氏(開田高原)
野口英明氏
任期は令和5年1月1日から令和8年12月31日までの4年間。