市議会について

市議会の権限

市議会には、市民を代表する機関として、法律の定めによりさまざまな権限が与えられており、これらの権限に基づいて、仕事をしています。

議決権

市が条例や予算を定めるときなどには、市長は市議会の議決を必要とします。このように議決を行う権限を議決権といいます。議決を必要とする事項は地方自治法第96条で定められており、主なものは次のとおりです。

・条例を設け又は改廃すること
・予算を定めること
・決算を認定すること
・その種類及び金額について政令で定める基準に従い条例で定める契約を締結すること
・その種類及び金額について政令で定める基準に従い条例で定める財産の取得又は処分をすること
・法律上その義務に属する損害賠償の額を定めること

議決権は議会の最も本質的な権限で、議会が「議決機関」といわれるゆえんです。

同意権

市長が副市長、教育委員会委員や監査委員などを任命するときに同意を与える権限です。

検査権及び監査請求権

検査権は、市の事務が市議会の議決通りに執行されているかを検査する権限です。
監査請求権は、監査委員に対して市に関する事務の監査を行うよう求め、報告を請求する権限です。

調査権

地方自治法第100条に規定されていることから「百条調査権」といわれ、市政全般について議会独自に調査を行う権限です。
調査にあたっては強制力が与えられ、議会は関係者の出頭や証言、記録の提出などを求めることができ、正当な理由なしに拒否した者には処罰規定があります。

意見書提出権

市政に関係する事柄について、市の力だけでは解決できないときに、国や県、その他の関係機関などに対して意見書を提出し、解決をはかります。

請願及び陳情の受理

市民からの市政に対する要望を請願書・陳情書として受理しています。その受理された請願・陳情を処理し、市に提出します。ただし、請願は法的拘束力がありません。

自律権

会議を円滑に進めていくために会議規則を制定するなど、市議会内部の規則などの議会に関することを国や市長の干渉を受けずに自主的に定めることができる権限です。

選挙権

市議会の議長・副議長や選挙管理委員会委員などを選挙する権限です。

市議会の構成

議員

市議会は選挙で市民の皆さまに選ばれた議員によって構成されています。
定数は市の条例で24名と定められています。
任期は4年で、現議員の任期は令和2年9月23日から令和6年9月22日までです。

議長・副議長

議長、副議長は毎年9月末から10月上旬に議場で行われる役員選挙で議員の中から選ばれます。
議長は、議会が円滑に運営されるように議事を整理する役割や、議場の秩序を保つなどの特別な権限が与えられています。また、対外的には議会を代表し、さまざまな行事・会議に出席することも議長の仕事です。
副議長は議長が欠員のときや病気などで不在のときなど議長の職務を行うことができないときにその職務を行います。

会派

和泉市議会では、2人以上の議員の集まりを会派と認めており、現在6つの会派があります。

議会事務局

市議会には議会活動を補助するため市議会事務局が置かれており、次のような事務処理を行っています。
議会事務局の各係の主な事務内容
係名 事務内容
議事調査係 ・本会議・委員会に関すること
・請願・陳情・意見書に関すること
・議場・委員会室の管理に関すること
・傍聴に関すること
・会派代表者会議に関すること
・会議録の作成に関すること
・議員の身分に関すること
・議員の報酬に関すること
・広報関係事務に関すること
・予算編成及び執行事務に関すること
・各種調査に関すること
・政務活動費に関すること
議事調査係
・本会議・委員会に関すること
・請願・陳情・意見書に関すること
・議場・委員会室の管理に関すること
・傍聴に関すること
・会派代表者会議に関すること
・会議録の作成に関すること
・議員の身分に関すること
・議員の報酬に関すること
・広報関係事務に関すること
・予算編成及び執行事務に関すること
・各種調査に関すること
・政務活動費に関すること

市議会の運営

1 定例会と臨時会

市議会は、普通地方公共団体の議決機関として、選挙を通じて選ばれた代表者(市議会議員)によって構成され、団体意思(市)、機関意思(議会)を決定する機関です。
議会には定例会と臨時会があります。定例会はおおむね、3月、6月、9月、12月の年4回、定期的に開催されるのに対し、臨時会は必要に応じ、それぞれ開催されます。

2 本会議

本会議は、全議員で構成されており、議員定数の半数以上の議員が出席したときに、開会されます。
本会議では議案の採決や、市政全般について市長などの方針を問いただす一般質問なども行われます。

3 委員会

常任委員会

専門化、技術化する地方公共団体の事務を合理的、能率的に調査し議案・陳情等について詳細な審査をします。
和泉市では総務企画委員会都市環境委員会厚生文教委員会の3つの委員会があり、それぞれの専門の案件を扱っています。
  • 総務企画委員会

    定員:8名

    (主な所管内容)
     ・秘書、政策審議に関すること
     ・広報に関すること
     ・自治振興、市民参加の促進に関すること
     ・危機管理に関すること
     ・人事、給与に関すること
     ・市の総合企画、行政経営に関すること
     ・IT推進に関すること
     ・人権啓発に関すること
     ・男女共同参画社会の推進に関すること
     ・文書管理、統計、財産管理に関すること
     ・工事等の入札、物品の購入に関すること
     ・市の財政に関すること
     ・市税・出納に関すること
     ・選挙、財務事務監査に関すること
  • 都市環境委員会

    定員:8名

    (主な所管内容)
     ・環境保全、生活排水対策に関すること
     ・ゴミ減量、し尿処理に関すること
     ・商工振興、観光に関すること
     ・農林業振興、農林道事業等に関すること
     ・農用地整備事業に関すること
     ・JR和泉府中駅前再開発等に関すること
     ・公園及び緑化の維持管理、緑化活動の推進に関すること
     ・都市計画、まちづくりの推進に関すること
     ・建築指導、開発許可に関すること
     ・市営住宅に関すること
     ・道路、交通政策、河川管理、用地取得に関すること
     ・里道、水路に関すること
     ・上下水道に関すること
     ・消防に関すること
  • 厚生文教委員会

    定員:8名

    (主な所管内容)
     ・保健衛生、健康づくりに関すること
     ・戸籍、住民基本台帳、墓地、火葬場に関すること
     ・労働政策、就労支援に関すること
     ・各種医療対策に関すること
     ・国民健康保険、国民年金に関すること
     ・子育て支援、保育所に関すること
     ・病院事業に関すること
     ・高齢者福祉、介護保険に関すること
     ・障がい者福祉に関すること
     ・生活保護に関すること
     ・幼稚園、小・中学校に関すること
     ・生涯学習、スポーツ振興、文化財保護に関すること

特別委員会

特定の案件を審査するために必要に応じて設置される委員会です。本会議で審査結果が報告され、審議が終わるなど何らかの決着がついた場合には、そのときに消滅します。
当初予算及び決算の審査を行うために、例年10月頃に決算審査特別委員会、2~3月頃に予算審査特別委員会が設置されています。

議会運営委員会

議会の円滑な運営と能率的な議事の進行を協議し意見調整を図ります。
・提案される事件の付託委員会の決定や会期・日程に関すること
・決議、意見書に関すること
・その他の議会運営に関すること

その他の委員会等

広報広聴委員会

市議会だよりの編集及び発行、議会のウェブサイト、映像配信等について必要な事項の協議を行います。

会派代表者会議

議会の行事等の日程調整、各会派の調整が必要な協議を行います。

議員全員協議会

市政運営上の重要な問題などについて、市長などの執行機関から説明を受けたり検討したりするため、議員全員が集まって開かれる会議です。

一部事務組合

行政の能率化、効率化を図るため特定の事務を関係の市町村で共同処理するため設立された公共団体です。
  • 泉北環境整備施設組合

    和泉市:5人

    泉大津市・高石市・和泉市で組織され、し尿処理場、ゴミ処理場、王子川都市下水路、公共下水道の設置や維持管理に関する事務を共同処理します。

4 定例会の流れ

会期中の議事は、定例会により異なりますが、おおむね次のように進められます。
本会議初日
本会議 開会 議長の開会宣告で活動が始まります。
議案上程 開会日に上程され、会議の議題となります。
提案説明 提出者(市長など)が議案の趣旨説明を行います。
質疑 議員が議案について疑問点を質疑し、提案者等に説明を求めます。
委員会付託 議案は、常任委員会に付託します。なお、当初予算の議案については予算審査特別委員会、前年度決算の議案については決算審査特別委員会を設置して付託します。
本会議
開会 議長の開会宣告で活動が始まります。
議案上程 開会日に上程され、会議の議題となります。
提案説明 提出者(市長など)が議案の趣旨説明を行います。
質疑 議員が議案について疑問点を質疑し、提案者等に説明を求めます。
委員会付託 議案は、常任委員会に付託します。なお、当初予算の議案については予算審査特別委員会、前年度決算の議案については決算審査特別委員会を設置して付託します。
委員会審査
委員会 議案説明 本会議で付託された議案の詳細な説明を行います。
質疑 議員が議案について疑問点を質疑し、提案者等に説明を求めます。
討論・採決 議案に対し、賛成や反対の意見を述べ、最終的な議案に対する意思を決定します。
委員会
議案説明 本会議で付託された議案の詳細な説明を行います。
質疑 議員が議案について疑問点を質疑し、提案者等に説明を求めます。
討論・採決 議案に対し、賛成や反対の意見を述べ、最終的な議案に対する意思を決定します。
本会議一般質問
本会議 一般質問 議員が市の一般事務について質問し、市長などが答弁します。
本会議
一般質問 議員が市の一般事務について質問し、市長などが答弁します。
本会議最終日
本会議 委員長報告 各委員会が委員会での審査の経過や結果を報告します。
討論 議案について、賛成・反対の意見が述べられます。
採決 議長が議員に対して議案の賛成・反対の意思表示を求めます。
閉会 議長の閉会宣告で活動が終了します。
本会議
委員長報告 各委員会が委員会での審査の経過や結果を報告します。
討論 議案について、賛成・反対の意見が述べられます。
採決 議長が議員に対して議案の賛成・反対の意思表示を求めます。
閉会 議長の閉会宣告で活動が終了します。