問 南海トラフ地震が発生した場合、県の沿岸部から内陸の名張市に避難する道路は、国道368号と165号の2本だけです。有事の際にこれらの道路が使えないということがあってはなりません。有事に備えるための、広域道路ネットワークの形成や緊急輸送道路の指定の考え方を伺います。
答 令和3年に策定した新広域道路交通計画において、災害に備えたリダンダンシー確保、国土強靱化等の観点から、広域道路ネットワーク強化に必要な路線を位置付けて、中長期的な視点で取り組んでいます。また、緊急輸送道路は、発災時の救助・救急・医療・消火活動や人員・物資の供給に必要不可欠な道路を指定し、優先的に土砂災害防止対策や橋梁の耐震補強、未改良区間の整備等の強靱化対策を進めています。
リダンダンシー
「冗長性」、「余剰」を意味する英語であり、国土計画上では、自然災害等による障害発生時に、一部の区間の途絶や一部施設の破壊が全体の機能不全につながらないように、あらかじめ交通ネットワークやライフライン施設を多重化したり、予備の手段が用意されていたりする様な性質のことです。