6月会議

条例2件、補正予算3件、工事契約2件、物品契約1件、報告15件、請願1件、発議1件  6月会議(通年議会)は6月8日から16日までの9日間の日程で行われた。
 9人が一般質問を行ったほか町から提案のあった条例制定(改正)や建設工事請負契約の締結、補正予算など25件の審議が行われ、全ての案件が原案通り可決された。

条例

木曽町手数料条例の一部を改正する条例
コンビニ交付で一律100円減額
議案の内容 コンビニエンスストア・役場本庁に設置されている多機能端末機(マルチコピー機)を使って各種証明書を取得する際の発行手数料を一律100円減額するもの。住民にコンビニ交付サービスを実感していただくとともに、繁忙期の窓口の混雑緩和や効率的な事務執行の推進などが目的。施行期日は9月29日。
多機能端末による交付1通の手数料
区分 現行 改正後
戸籍証明書(謄本・抄本) 450円 350円
税証明書 300円 200円
印鑑登録証明書 300円 200円
住民票の写し 300円 200円
戸籍の附票の写し 300円 200円
多機能端末機を利用する町民
木曽町税条例等の一部を改正する条例
特定小型原動機付自転車2000円課税
議案の内容 地方税法等の一部を改正する法律の施行に伴い町税条例の一部を改正するもの。施行期日は本年4月1日から(特定小型原動機付自転車に係る施工期日は7月1日)。主なものは次の通り。
○森林環境税の導入
 森林環境税について来年度から、個人住民税均等割と併せて普通徴収または特別徴収する。
○軽自動車税のグリーン化特例の見直し
 電気自動車等を取得した場合、適用期限を3年間延長する。
○特定小型原動機付自転車(電動キックボード)の課税
 現行の原動機付自転車から区分して新たに定義された特定小型原動機付自転車に対し、2000円を課税する。
 電動キックボードをどのように認識しているか。
 坂が多く、電動キックボードの出力が小さいので、なかなか対象はいないと考えている。
電動キックボード
木曽町生活交通バス運行条例の一部を改正する条例
開田高原「床並」バス停を追加
議案の内容 開田高原西野の「床並」バス停を追加するとともに、「きそふくしまスキー場」を「木曽福島スキー場」に改めるもの。
 バス停に英語表記があるように、車内の路線図にも英語表記が必要ではないか。
 既存のパンフレットに外国語表記があるので、まずこれを配布して対応したい。
 路線図については、表記を追加するスペースがあるか等の現状把握から検討したい。

工事請負契約

建設工事請負契約の締結
総合トレーニングセンター 7億4250万円
議案の内容 木曽町新開七笑に建設する屋内相撲場を中心とした総合トレーニングセンター工事について、契約を締結するもの。デジタル田園都市国家構想交付金事業を活用。
契約金額は7億4250万円。契約の相手は神稲・倉本・中田特定建設工事共同企業体。代表者は神稲建設株式会社木曽支店。契約方法は指名競争入札。
町民相撲場の奥が総合トレーニングセンター(イメージ)
建設工事請負契約の締結
福島小にエアコン設置 5533万円
議案の内容 夏の暑さ対策としてエアコン(空調設備)を設置するもの。各学年の教室や職員室などにはすでに整備済みで、今回は図書室や音楽室、理科室など7室に設置する。契約金額は5533万円。契約の相手は株式会社千村建設(日義)。契約方法は一般競争入札。
エアコン(イメージ)

物品購入契約

物品購入契約の締結
三岳スクールバス 877万円
議案の内容 木曽町中学の三岳地区から通う生徒が利用するスクールバスの購入。契約金額は約877万円。契約の相手は株式会社ジーエス自動車整備工場(福島)。契約の方法は指名競争入札。
 前年度納入できなかった案件である。納車はいつ頃か、またメーカーは。
 年度内に納車される予定。車種は三菱自動車。
スクールバス(イメージ)

請願

敷地内薬局開設反対についての請願書
内容
 木曽病院敷地内へ薬局を新たに開設することについて「かかりつけ薬剤師・薬局」の普及啓発や院外処方箋応需に逆行するものだとして反対するもの。
提出者
(一社)長野県薬剤師会
  会長 日野 寛明
木曽薬剤師会
  会長 山瀬 聡
紹介議員 中村博保
付託委員会 総務経済常任委員会
審査結果 採択(全会一致)

発議

長野県立木曽病院敷地内薬局開設に反対する意見書の提出
内容
・敷地内薬局の開設計画を撤回すること。
・地域住民や行政、医師、薬剤師などと十分情報を共有し、持続可能な地域づくりに資する体制を築くこと。
提出先
地方独立行政法人長野県立病院機構
  理事長 本田孝行
長野県立木曽病院
  院長 濱野 英明
長野県知事
  阿部 守一ほか

補正予算

総務課
支援カード等導入で投票率アップを
 各選挙において投票率が下がっているが投票支援カード、コミュニケーションボード等を導入し、投票率のアップを模索したらどうか。
 投票しに来やすいよう、投票所での緊張感緩和など取り組めるところから進めていく。
コミュニケーションボード
企画財政課
おもちゃ美術館 駐車場整備の内容は
 おもちゃ美術館の北側に整備を計画している駐車場について、面積と駐車台数、工法、および完成時期は。
 面積1200平方メートル、駐車台数42台、工法は災害復旧工事等で出た土砂を活用し、おもちゃ美術館職員で整備する。7月末には完成予定。
雨でぬかるんだ北側駐車場
町民課
空き家に対する事前対策はされているか
 空き家が長く放置されているのが現状であるが、手入れを常にしておく考えはないか。
 空き家の近隣の方から連絡もあり、所有者に手入れをするよう依頼している。
 そのような依頼をした後のフォローを、町としては継続して実施しているか。
 実施している。
 窓が壊れたり、野生動物が入ってきたりするような状態の空き家に対し、どのような対策を打っているか。
 所有者に連絡をしている。また、空き家バンクへの登録も依頼している。
 空き家住宅活用補助金の補正の内容は。
 当初予算では空き家の改修に5件、空き家の解体に8件を想定していた。多くの要望があり、改修に4件、解体に9件、企業版を3件追加した。
 空き家の改修の課題は、町はどのような課題があると考えているか。
 空き家対策の要望はどんどん増えると思う。今後補助金の財源が課題になってくると考える。
観光商工課
燃油価格高騰対策 支援基準必要では
 どの事業者・企業も物価高騰等の影響を受けている。今回索道3施設への燃油価格高騰対策として2400万円支援するが、支援の基準が必要ではないか。
 基準は設けていない。索道施設は、電力に頼る産業であり直撃を受けているということで支援したい。ただ、基準は必要なので検討したい。
 団体等から要望があれば支援するのか。
 商工会などさまざまな団体を通じて要望の強かった業種について計上している。算出基準は、スキー場は電気代、畜産業は飼料代の2分の1を基本に計上している。それぞれ要綱・基準を定めて運用をしているので、申請があったら支援するといったことはしていない。
高騰する畜産の飼料代
環境水道課
ごみ減量化を視覚に訴えられないか
 可燃ごみ袋などのごみ袋の料金が改正され料金が上がるが、ごみ袋を見て、ごみの減量化を視覚に訴えるよう検討できないか。
 10月1日よりごみ袋の値段が上がるために新しいごみ袋の制作が始まっている。そのため変更はできないが、ごみ減量化の取り組みは継続してPRしていく。
福岡県柳川市の「燃やすしかないごみ」袋
子育て教育課
福島小外壁修繕工事 委託料の内容は
 教育施設整備事業で実施する福島小学校の外壁老朽化修繕工事委託料の内容は。
 昨年外壁の一部が剥離し落下したことを受けて計上した。落下した部分については緊急修繕してある。校舎も40年経過しているため外壁全体を調査するものである。
不登校の子どもはいるか
 コロナ禍で不登校の子どもが増えているというが、コロナ禍以外の原因も含めて不登校になった子どもはいるか。
 校長会などで不登校の情報は共有している。その中で極端に増えている印象はない。不登校気味の子どもには、さまざまな支援を行いながら接している。
 誰一人取り残されない学びを補償した、不登校対策が文科省から出されている。不登校の子どもと、不登校に悩む保護者への支援が必要だとしている。不登校に悩む家族や保護者の情報共有の場があるか。
 基本的に不登校は問題行動ではないという原則である。町では指導主事、保健師など関係者で会議を持っている。子ども家庭相談室の活用など、ケースごとに対応していく。
生涯学習課
総合トレーニングセンター
柔道などはトレーニングルーム使うのか
 総合トレーニングセンターについて、武道には相撲以外にも柔道や剣道がある。これらはトレーニングルームを使用するのか。
 施設の建設は相撲を中心に検討されてきたもので、他の武道については木曽町中学校体育館横に武道場があり、そちらを引き続き活用していく。
 トレーニングセンターは相撲だけでなくさまざまなスポーツや文化活動に使用されるのが特徴。2階の倉庫スペースは、それらの備品の保管場所になるのか。
 卓球台や太鼓などの保管を想定している。
 来年度から使用されることになるが、施設の日常の管理体制は。
 施設の効果的な活用は官民連携で進めることを考えている。今後、体協などさまざまな団体と相談し進める。
 トレーニングセンターの建設工事は、落札で金額が決められている。物価高騰で材料費が上がったから補正をする、といったことがないようにすべきと思うが。
 物価高を加味した契約になっているため、補正での対応は考えていない。
景観に配慮した総合トレーニングセンター(イメージ)