今回の視察は東京電力パワーグリッド株式会社総合研究センターへ行って、現在母島で工事が始まっているソーラーパネルのミニモデル、電柱の地中化の展示を見学してきました。
これは東京都と小笠原村と東電で取り組むプロジェクトです。実際に使うシステムと蓄電池を使い、気象状況などで不安定なソーラーを蓄電池で補い、不足部分を既存のディーゼル発電でフォローする仕組み等を見せてもらいました。
現在も電気使用のモニタリングをしていて、使用に合わせて発電量を日々調整しているのですが、ソーラーは発電が不安定なので、その調整が複雑で管理がポイントのようでした。雲で発電の流量が変わると、一気にダウンしてしまうところ、瞬時に蓄電池に切り替えて、安定させるという仕組みでした。事故時の想定もしていて、様々なシミュレーションをしており、感謝の気持ちが溢れました。
無電柱化も大掛かりなものから、コンパクトなもの、共同溝、路肩部分に埋設する側溝程度のものなどを現物で見させていただきました。電線が地中になることで、台風時の倒木による停電はなくなるメリットがある一方、やはり保守点検、メンテ、工事の難しさなど問題も否めないそうです。
貴重な時間と労力を割いて丁寧に説明をしていただき、本当に有難いことだと思いました。私たちの暮らしは多くの人に支えられていることを実感しました。