2月の硫黄島行政視察について

~硫黄島旧島民の気持ちを改めて再認識~

安藤重行

 硫黄島旧島民の1世(90歳)、2世、3世の4人の方々と初めての視察でした。天山慰霊碑等の墓参、遺骨収集現場の視察、島民の方々が住んでいた居住跡等を視察し、意見交換し硫黄島が抱える課題や今後の方向性などを考えていく機会になりました。自衛隊員の方々が献身的にボランティア活動等で、旧住居跡や学校跡等を新たに切り開いていただいたことで、旧島民の方々が大変喜んでいました。自衛隊員の方々にありがたいと感謝と御礼を申し上げました。村の平和祈念館に全員で泊まり、昔の暮らしぶり、戦争で軍属として10代の兄二人が島に残され戦死したご家族の話、色々な想いをお聞きしました。遺骨収集(千鳥部落跡等)で27柱が収容されました。17日に硫黄島強制疎開80周年シンポジウムがあり、議員も全員参加し、そこで1世の奥山さんは「今でも帰れるなら帰りたい。硫黄島という島があったことを忘れないで!」と訴えました。唯一帰島が許されなかった島。戦争資料をしっかりとデータ化し、子供達への平和教育の中でしっかりと語り継ぐこと。ミュージアム建設などしっかりと考えていかなければと考えさせられた視察でした。

墓参
墓参
擂鉢山からの視察
擂鉢山からの視察