住民の声26
老朽化する
機械設備の更新を

渡邊 亮太さん
渡邊わたなべ 亮太りょうたさん(41歳・三岳)

回転する石臼を確認する渡邊さん
 回転する石臼を真剣な目で見つめる渡邊亮太さん。開田高原にあるそば製粉製麺工場で、石挽きのそば粉を作っている。そば本来の香りや味を左右する大事な仕事だ。「商品を全て均一に作るのが難しく苦労する」というが、電話などで「そばが美味しかった」というお客さんの一言がやりがいになっている。
 渡邊さんは、以前はタッチパネルの製造関係の会社で働いていた。ところが8年前、会社側は業績不振による人員削減を実施。渡邊さんはまだ若いことから会社に残る選択肢もあったが、思い切って自主退社を決断した。
 そば好きの渡邊さんが新たな仕事先として選んだのが、そば製粉製麺工場だった。「そばを食べるのが大好きで、今までにざるそば8枚平らげたこともある」という。食べるだけでなく、自分でそばを打つのも楽しみの一つ。自分が挽いたそば粉でそばを打ってみたいと、のし棒や包丁なども新調。暇な時に機会を見て、自宅でそばを打ち家族に振る舞っている。特に小学生の2人の娘さんに好評だ。
 12月は一年のうちで一番忙しく、30日まで仕事が入っている。
 「そば工場では、機械がかなり老朽化しているため余計に人手がかかってしまう。町には機械設備の更新を考えてほしい」と話す。

議会の視点 厳しい財政状況の中ではあるが、現状をしっかり確認しながら農業振興の面からも注視していきたい。