12月会議

条例7件、補正予算6件、指定管理17件、同意1件、陳情1件、発議1件、建設工事1件、物品購入1件  12月会議(通年議会)は12月6日から12日までの7日間の日程で行われた。
 9人が一般質問を行ったほか町から提案のあった条例制定(改正)や指定管理者の指定、補正予算、教育委員の任命同意など35件の審議が行われ、全ての案件が原案通り可決された。

指定管理

町有17施設の管理者を指定
議案の内容 ワークセンター木曽町を含め17施設の指定管理者を指定するもの(詳細は5ページ参照)主な質疑は次の通り。
家族連れでにぎわうおもちゃ美術館
ふるさと体験 木曽おもちゃ美術館
 東京へ払っている姉妹館協定費は年間どのくらいか。また、その算定基準は。
 年間約90万円払っている。算定は有料入場者1人20円で計算している。
 そのことによって何か恩典のようなものはあるか。
 年間10万円ほどかかるグッドトイ(良いおもちゃ)を更新していただいている。  また、おもちゃ学芸員養成講座(1回約30万円)を2回開催してもらっている。そのほかZoom会議などを通じて運営上のアドバイスをいただいている。
木曽駒高原自然村
 滞在型市民農園施設の老朽化が進み、次の指定期間5年で30年程となる。空室が出た場合も修繕・維持していくか。
 一時的に空室が出ても募集すれば埋まる状態が続いている。引き続き修繕・維持していく。
 関東・中部圏だけでなく関西圏にもPRしていくべきでは。
 広く募集できるよう努めていきたい。
 農業体験等の結果、移住・定住につながると良いが現状は。
 新築や空き家の活用等で交流を続けている人もいるので一定の成果があると考えている。農業の担い手不足の面でも成果を期待したい。
二本木温泉
 世界的にも特徴的な炭酸泉をSNS等も活用してしっかりPRしていくことが、指定管理料減額の意味でも大切ではないか。
 おんたけ観光局など民間の力も借りて積極的にPRしていきたい。
泉質が特徴の二本木温泉
開田高原そば製粉・製麺工場及びそば乾燥施設
 遊休農地の解消、そばの普及のために生産者に有利な買取価格の設定が不可欠だが、現状は価格が下がり生産意欲が落ちてしまっている。
 生産意欲が低下しないよう、話し合いの中で価格を決めていきたい。
 取引のある施設の管理団体が同一である場合、法的に問題ないか。経営の見え方をクリアにしていくべきでは。
 理事会等の承認や評議会を経ている。理事のなり手がいないことも課題。代表理事も含め理事の方々と意見交換していきたい。
 当該管理団体の役割も含め、検討していきたい。
木曽馬の里 交流施設
 種の保存は大きな事業である。将来的に町が引き受けていくことも視野に入れていくべきでは。
 検討していく。指定管理期間中に適切な団体が設立されるということになれば、途中であっても指定管理の変更ということはあり得る。そういった協議はこれから進めていきたい。
木曽馬のきゅう舎で子馬に寄り添う親馬

条例

木曽町障がい者支援施設設置及び管理運営に関する条例
就労継続支援作業所を集約
議案の内容 町内3か所に点在する就労継続支援作業所を集約し、障がい者の日常生活及び社会生活を総合的に支援。
名称/木曽町障がい者支援施設
定員/20名
施行/令和7年4月1日
木曽町地域活動支援センター設置及び管理運営に関する条例
障がい者の日中の居場所を提供
議案の内容 町内に居住するさまざまな障がいの方が、日中の居場所として過ごせる場を提供できるよう支援。
名称 /木曽町地域活動支援センター
所在地/支援施設と同じ
定員 /20名
施行 /令和7年4月1日
 この2施設は同じ所在地となる。1つの条例で区別できるようにするべきでは。
 国の制度設計に従って2条例を制定した。就労施設と地域活動センターでは職員の報酬体系や国からの補助等が異なるので、経費等も含め管理運営業務は分けてできるようになっている。
障がい者支援施設と地域活動支援センターが入る建物
木曽町一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例
人事院勧告により俸給表引き上げ
議案の内容 人事院勧告に伴い一般職の俸給表を引き上げ改定する。また、期末手当及び勤勉手当の支給月数をそれぞれ0.05月引上げるほか、寒冷地手当の支給額を改定する。
木曽町特別職の職員で常勤のものの給与及び旅費に関する条例等の一部を改正する条例
期末手当を0.1月分引き上げ
議案の内容 木曽町の一般職の給与に関する条例の給与改定に準じ、町の特別職の職員で常勤の者に支給する期末手当の支給月数を見直し改定するもの。令和6年12月期の期末手当を0.1月分引き上げる。
木曽町議会の議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例
期末手当を0.1月分引き上げ
議案の内容 木曽町の一般職及び特別職の期末手当の改定に準じて、町議会議員に支給する期末手当の支給月数を改定するもの。令和6年12月期の期末手当を0.1月分引き上げる。

工事契約

建設工事請負変更契約の締結
原木乾燥土場整備45万円増額
議案の内容 株式会社西峯建設と5973万円で請負契約を締結している原木乾燥土場整備工事について現場掘削の結果、土質が軟弱だったため他工事から良質土の入替が必要になった。そのため45万円増額して契約変更を行うもの。

物品購入

物品購入契約の締結
中学校のタブレット1396万円
議案の内容 町内の中学校3校の学習者用タブレットの更新業務として、富士電機ITソリューション株式会社松本支店と物品購入契約を締結するもの。契約金額は1396万円。契約方法は、長野県共同調達による随意契約。

補正予算

2億2512万円追加
議案の内容 歳入歳出にそれぞれ2億2512万円を追加し、総額を120億1237万円とするもの。主な質疑は次の通り。
総務課
コンピューター 470万円の減額は
 コンピューター機器が470万円減額になっている。この種の経費は年度当初からある程分かっていた金額ではないか。
 戸籍システムの経費が変更になり、リース料が変わったことによる減額である。
 町の公用車管理は、どこが担当しているのか。
 これまでは各課で管理してきたが、適正に管理していくために全体で情報を共有し取り組んでいる。
 DX事業は広域で一体的に取り組んでいるが、現在の進捗は。
 広域連合の中で総務関係は木曽町が担当になっている。ケーブルテレビの申請や回覧物の配布もケーブルテレビを活用する計画がある。木曽町独自のプロジェクトは電子申請を今年度から実施している。
企画財政課
おもちゃ美術館から基金に900万円
 指定管理施設整備基金に900万円増額されているが、指定管理の中でおもちゃ美術館の運営が好調である。この施設に対する評価は。
 ウッドスタート宣言から始まった活動であり、長野県や近隣の県でこの種の施設が無いこと、名古屋を含めた中部圏の方が多く来場してくれていることが好調な運営に寄与していると考えている。またボランティアのおもちゃ学芸員のサポートも運営に寄与していると思っている。
 おもちゃ学芸員の人数や出身地、待遇などはどうなっているか。
 町内に36人、郡内19人、県内54人、県外20人。基本的に月2回来ていただくことにしている。学芸員はボランティアということで報酬はなく、交通費として最大1000円支払っている。
子どもたちに遊び方を教えるおもちゃ学芸員
建設農林課
修繕費の当初予算計上漏れ理由は
 除雪対策費の修繕費が当初予算から計上漏れがあった理由は。
 年度終了時点で支所からの修繕要求が遅れたため。今後、当初予算に不備が無いように計上する。
寒い冬に活躍する融雪剤散布車
 公用車のタイヤの履き替え等の管理は。
 各課により公用車の使用状況が違うため全車両を一覧にして適正に更新するようにしていく。
 旧上田小学校の支障木伐採で住民から残したい木の申し出はあったか。
 地域住民説明会以降、残して欲しいといった要望はない。
 旧上田小学校の支障木伐採について住民の同意を得たと判断しているのか。
 「役場だより」等でもう一度周知をして確認し伐採を進めていきたい。
 道路新設改良費の減額補正の理由は。
 道路橋梁で測量設計委託料を減額して、橋梁の塗装から有害物質である鉛を検出したため環境対策費を増額した。
 支障木は町の至る所にあるが伐採計画はあるか。
 支障木について伐採計画はない。住民、支所からの要望・通報を受け順次伐採を行っている。
 農地費の調査測量委託料の説明を。
 日義地区の農業用水池事業で設計労務費が増額したため。
教育委員会
材料費100万円の内容は
 児童福祉経費の賄い材料費100万円の内容は。
 こども園の給食材料費で物価高の影響を受け、来年3月分までの見込みで増額した。
 学校のネットワークアセスメント補助金200万円はトラブル発生のためか、国の指示に基づく調査か。
 文科省からの通達もあり、入札で大きく事業費も減ったことやまた現場の声もあり行った。
 こうした問題はトラブルが発生してから検討するのではなく、事前の対策が必要だが計画はあるか。
 情報技術関係でICT支援員を委託で予算化しており、来年度以降も強化していきたい。
日義支所
街並み環境整備 大幅減額の理由は
 街並み環境整備工事で634万円減額になっているが、当初予算4200万円からの減額は額として大きいが理由は何か。
 町道雨瀬線の歩道とその下の水路改修を予定していたが水路横の電柱移転に1000万円、期間も1年以上かかる問題が出てきたため水路改修の中止を判断したため。
 本陣前から木曽川に抜ける水路のバイパス工事について、計画は進んでいるか。
 地権者との売買契約手続きがまもなく終了する予定であり、そのあとに事業を進めていきたい。

同意

教育委員会委員の任命
教育委員会委員
上田うえだ美佐みさ氏(福島)
上田美佐氏
内容
 木曽町教育委員会委員に上田美佐氏を任命するもの。任期は令和6年12月21日から令和10年12月20日までの4年間。

陳情

私立高校に対する公費助成
陳情の内容
私立高校に対する公費助成を求める陳情書。
提出者
中信地区私学助成推進協議会会長 中野 潤
付託委員会
 社会文教常任委員会
審査結果
 採択(全会一致)

発議

発議の内容
私立高校に対する公費助成に関する意見書の提出。
提出先
 長野県知事阿部守一ほか

町の指定管理施設等一覧

 今会議で町の指定管理施設のうち令和7年度に新規及び更新するものは次の通りです。なお指定管理期間は新規のワークセンター木曽町が令和7年4月1日から令和10年3月31日までの3年間。そのほかは更新のため令和12年3月31日までの5年間になります。
名称 指定管理団体
ワークセンター木曽町 木曽マナビネットワーク 代表 坂下 佳奈
木曽郡民会館 公益社団法人 木曽シルバー人材センター
理事長 下田 秀行
ふるさと体験 木曽おもちゃ美術館 NPO法人ふるさと交流木曽 理事長 古幡 勝彦
木工振興拠点施設 株式会社木曽谷Kousaku. 代表取締役 青野 裕介
木曽福島高齢者生活福祉センター
開田デイサービスセンター
社会福祉法人 木曽町社会福祉協議会 会長 邑上 豊美
木曽駒高原自然村 木曽駒高原自然村管理組合 組合長 中村 一郎
二本木温泉 二本木温泉等利用組合 組合長 古野 克寛
木曽駒高原キャンプ場(木曽古道) 株式会社nation 代表取締役 岩堀 翔太
道の駅ささりんどう館 株式会社日義特産 代表取締役 海老澤 将
日義農産物処理加工施設   〃
開田高原保健休養地管理センター 一般社団法人 開田高原保健休養地管理センター
代表理事 森口 清
木曽馬の里交流施設 開田高原振興公社 代表理事 中村 健
すんき漬け加工場   〃
開田高原そば製粉・製麺工場
開田高原そば乾燥施設
  〃
みたけグルメ工房 みたけグルメ工房組合 組合長 西尾 禮子
ほっとひと市梅の里 三岳農産物等直売組合 組合長 中洞 修二
二ノ池山荘 二ノ池山荘合同会社 代表社員 新井 龍雄
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