令和5年度一般会計予算を可決しました!

 令和5年度一般会計予算は、総額306億6,363万1千円で、施設一体型小中一貫校の建設費を含め、可決しました。ただし、議会として併せて附帯決議2件を可決しました。


<予算とは?>

 一会計年度における市の収入・支出の見積もりのことです。また、併せて、将来数年間にわたり金銭債務を負担する行為等についても見積もりをします。予算は市長が作成して議会に提出し、議会で可決されることにより成立します。

<本会議(3月27日)での賛成討論の内容>

予算案に賛成

 予算の中身は賛成だが、一言述べたい。施政方針と予算は一体的なものであり、施政方針があってそれを具体的に数値化したものが予算である。市長は選挙で小中一貫校でなく小中別整備を公約にされたが、施政方針で、小中一貫校建設に向けての意思表示がきちんとされなかったのは非常に残念である。しかし、予算書には継続費という形で予算が計上されている。公約であっても実施できないことはあると思うが、経緯を含めてしっかり説明をすべきだ。今後はきちんと方針を述べていただくことを要望し、賛成の討論とする。

 財政健全化の取り組みにより、健全化判断比率などの数値は大きく改善されているものの、依然として多額の負債を抱える中で、公共施設の長寿命化や耐震化、社会情勢の変化への対応、多種多様な市民ニーズに応えるため、さらなる財政健全化の取り組みが示され、教育環境の充実、小中一貫校を含めた学校施設の整備、福祉施策の向上などの予算編成であることを確認できた。また、要望していた給食費の段階的な無償化や骨髄バンクドナー支援助成事業も反映されている。次年度も、最少の経費で最大の成果をお願いし、賛成の討論とする。

 施政方針と予算の内容に相違があることに違和感を持った。市長としての説明責任があいまいである。ただ、今回の予算には、施設一体型小中一貫校の継続費が計上されており、市長は一貫校建設を決意されたものと判断した。そのうえで、通学路の安全対策や、市民検診のワンコイン化事業、高齢者・障がい者等外出支援事業の拡充、骨髄バンクドナー支援事業、福祉・介護人材確保支援事業といった新規事業が多く計上されており評価する。

 小中別整備のための修正案が可決されることが本意であったが否決された。しかし、原案の他の分野においては、市長が市民の声に真摯に耳を傾けてきた成果が事業として実っている。これらの事業の実施を否定する思いではないので、多くの新規事業が展開されることを期待し、予算案に賛成する。

 学校給食費の無償化を始めとした市民ニーズに応える新たな施策が数多く盛り込まれている。また、外出支援策の改善も重要な取り組みであり、市域全体の交通手段の充実を求める。庁舎の耐震化や放課後児童の民間委託の検討を止めたことは、前市政からの大きな転換である。
一方で、一中校区の施設一体型小中一貫校の計画見直しは、市長公約の柱であったにもかかわらず、具体的な議案や提案もないまま、建設の継続費がそのまま計上されている。有権者に対して不誠実な対応である。そのため修正案を出したが、否決されてしまった。しかし、予算全体を否定することでその他の事業まで止まってしまうことは望ましくないため、原案に賛成する。

<採決の結果>

賛成12:反対0で、満場一致により可決しました(賛否の状況は、2ページ参照)

<附帯決議とは?>

 可決された議案に対し、議会として意見や要望をつけることです。

附帯決議の内容