一会計年度における市の収入支出の見積もりのことです。また、併せて、将来数年間にわたり金銭債務を負担する行為等についても見積もりをします。予算は市長が作成して議会に提出し、議会で可決されることにより成立します。
反 小中一貫校は当初約40億円と示されていたが、現在の総事業費は2倍以上の約86億円まで高騰している。このような大きな事業は、市長選挙で民意を問うべきだが、選挙前の契約となり、令和4年度予算では多額の予算が計上されている。
公共交通・外出支援については、平成31年に大きな方針転換がされたが、令和4年度予算でも改善が期待できない。以上2点を主な理由として反対する。
反 長引くコロナ禍において、子ども医療費助成制度の対象が高校卒業までへと拡大されることは評価する。しかし、PCR検査体制や職員体制の強化はなく、やれる限りのコロナ対策をしていると言えない。
また、避難所の環境整備が不十分であり、長宝寺小学校や第一中学校の跡地活用の方向性も不透明である。公立あまだのみや幼児園の民営化は、その効果が極めて限定的であり、むしろ民営化による弊害が出ている。外出支援策も市民の声に応えるものではなく、不十分である。一中校区の施設一体型小中一貫校建設は、過大な規模の学校を整備するものであり、時代の流れに逆行するものである。以上の理由により反対する。
反 子ども医療費助成の支給対象を高校卒業まで拡充することによる、コロナ禍で疲弊した子育て世代への応援策は評価する。
しかし、施設一体型小中一貫校について、建設工事費約75億円のうち約10億円を予算計上しているが、大規模校のメリットは未だに疑問である。通学路の安全確保等についても課題がある。
また、高齢者・障がい者等の外出支援策について、新たな補助金を設けられたが、日々の生活におけるゆうゆうバスの代替手段を求める声は解消されておらず、反対する。
賛 子ども医療費助成の支給対象が中学校3年生までから高校3年生までに拡充され、これだけで十分に賛成する価値のある予算である。
その他にも賛成理由となる事業として、私立認定こども園の新設、新たな市街地整備に向けた寺・向井田地区まちづくり検討事業、寺作業所跡地を活用したスポーツ施設整備事業、通学路交通安全プログラムに基づく森南13号線の歩道整備事業、外出支援促進事業の対象拡大、交野みらい学園の開校支援事業・整備事業などが挙げられる。
一方で課題もあるが、限られた財源で計画的に集中と選択をした上での予算であると評価し、賛成する。
賛 新型コロナウイルス感染症の対策は、これまでにも市民・職員の安全のための予算が執行されてきた。
また、来年度は施設一体型小中一貫校の建設に伴う予算が計上され、いよいよスタートするという実感が湧いてきた。他にも、ポストコロナ・ウィズコロナといった環境変化への対応や、安心・安全な通学路整備、市民の安全と利便性の向上のための庁内DXなどが盛り込まれた予算であり、賛成する。
賛成9対反対5(議長除く)で賛成多数により可決しました
(賛否の状況は、2ページ下段参照)