令和元年度 決算の概要


実質収支は黒字も厳しい財政状況

 今定例会では、令和元年度の市各会計(一般会計、8特別会計及び3公営企業会計)決算の報告を受けました。
 一般会計では、歳入が、国庫支出金、地方交付税、市税等の増加により約25億7200万円増加し、歳出は、普通建設事業費、扶助費、物件費等の増加により、約24億4200万円増加しました。実質収支額で11億3669万4000円の黒字となりました。
 3年連続で100%を超えていた経常収支比率が若干改善したものの、依然として財政の硬直化は継続しており、歳入における自主財源の比率も50%を割ったままであり、財政の安定化には極めて厳しい状況となっています。
 また、特別会計のうち、住宅新築資金等貸付金特別会計が赤字決算になりました。
 公営企業会計では、下水道事業会計及び病院事業会計の2会計において収益的収支で純損失が発生しました。


一般会計・特別会計(単位:千円)
会計別/区分 歳入決算額 歳出決算額 形式収支額 翌年度に繰り
越すべき財源
実質収支額
一般会計 127,918,427 126,673,155 1,245,272 108,578 1,136,694
特別会計 76,094,706 75,739,370 355,336 269 355,067
合計 204,013,134 202,412,526 1,600,608 108,847 1,491,761
公営企業会計(単位:千円)
会計別/区分 総収益 総費用 当年度純利益
(△は損失)
水道事業会計 8,646,973 7,907,188 739,785
下水道事業会計 7,247,070 7,336,228 △ 89,158
病院事業会計 797,034 848,586 △ 51,552
財務分析
区分 元年度 30年度 29年度 28年度 27年度
財政力指数(3カ年平均) 0.771 0.771 0.765 0.758 0.750
経常収支比率(%) 99.7 100.8 100.7 100.9 97.0
財政力指数……地方自治体の財政上の能力を示す指数。大きいほど財政力が強く、1を超えると普通交付税の不交付団体となる。
経常収支比率…財政構造における弾力性を判断するために用いるもの。都市部においては 70~80%の間にあることが望ましいとされている。