平成29年度 決算の概要


実質収支は黒字も厳しい財政状況

 今定例会では、平成29年度の市各会計(一般会計、10特別会計及び3公営企業会計)決算の報告を受けました。
 一般会計では、歳入が、国庫支出金や市債等の減少により約17億7300万円減少しましたが、歳出は、普通建設事業費等が減少した結果、約18億1700万円の減少となり、実質収支額で10億6386万9千円の黒字となりました。
 しかし、経常収支比率が2年連続で100%を超えるなど、財政の硬直化が継続するとともに、歳入における自主財源の比率は50%を割っており、財政の安定化には極めて厳しい状況となっています。
 また、特別会計のうち、住宅新築資金等貸付金特別会計と針テラス事業特別会計が赤字決算になりました。
 公営企業会計では、下水道事業会計及び病院事業会計の2会計において収益的収支で純損失が発生しました。


一般会計・特別会計(単位:千円)
会計別/区分 歳入決算額 歳出決算額 形式収支額 翌年度に繰り越すべき財源 実質収支額
一般会計 124,988,106 123,879,128 1,108,978 45,109 1,063,869
特別会計 78,871,437 78,567,264 304,173 4,187 299,986
合計 203,859,543 202,446,392 1,413,151 49,296 1,363,855
公営企業会計(単位:千円)
会計別/区分 総収益 総費用 当年度純利益(△は損失)
水道事業会計 9,012,637 8,150,860 861,777
下水道事業会計 7,019,445 7,459,054 △439,609
病院事業会計 685,579 873,857 △188,278
財務分析
区分 29年度 28年度 27年度 26年度 25年度
財政力指数(3カ年平均) 0.765 0.758 0.750 0.743 0.744
経常収支比率(%) 100.7 100.9 97.0 99.0 97.5
公債費比率(%) 16.6 17.6 17.6 17.3 17.6
財政力指数……地方自治体の財政上の能力を示す指数。大きいほど財政力が強く、1を超えると普通交付税の不交付団体となる。
経常収支比率…財政構造における弾力性を判断するために用いるもの。都市部においては70~80%の間にあることが望ましいとされている。
公債費比率……地方債の償還及び利子の支払いに要する経費の総額が一般財源に占める割合。一般的には10%を超えないことが望ましいとされている。