問 近年、記録的な豪雨が各地で頻発しており、災害を防ぐために河川整備の更なる推進が求められています。県は、平成18年に15年間の計画として「三重県河川整備戦略」を策定し、計画的に河川整備を進めてきましたが、これまでの取り組みの検証も踏まえて、今後どのように取り組むのでしょうか。
また、「河川整備基本方針」に沿って具体的な河川整備の内容を定める「河川整備計画」について、現在の策定状況と今後についてお聞かせください。
答 県では、令和4年3月までに、流域のあらゆる関係者で取り組む「流域治水プロジェクト」を、水系・圏域ごとに策定しました。今後は、このプロジェクトに基づき、ハード対策やソフト対策などを計画的に進めます。
また、河川整備計画については、県管理の全河川80水系のうち、27水系で策定を完了しており、残り53水系については、隣接する複数水系で一体的に策定することが可能となったことを踏まえ、その手法の活用を検討しながら早急に策定を進めます。
流域治水プロジェクト
気候変動等の影響により頻発化・激甚化する水災害による被害を軽減するため、これまで河川管理者が実施してきた河川改修等の治水対策に加え、ダムの事前放流や土地利用規制など、流域のあらゆる関係者が協働して取り組む治水対策の全体像を示したものです。