問 学校の一番の責任は、子どもたちの命を守ることです。そして、災害時に子どもたちの命を守るためには、防災に関する教職員の認識・知識が重要です。大川小判決を受け、さらに教職員が防災意識を向上させ、災害時における適切な判断能力を得るためには、被災地を訪問するなどの実体験を通した研修の推進が必要と考えますが、県の考え方についてお聞かせください。
答 今後、教職員を東日本大震災の被災地に派遣し、実際の災害時の状況や対応を学ぶ研修等の実施を検討します。
また、来年度から、災害対応能力を備えた教職員を育成し、災害時の学校運営を支援する「災害時学校支援チーム(仮称)」を設置する予定であり、その育成においても被災地での研修を検討します。
大川小判決
令和元年10月に確定した、宮城県石巻市立大川小学校の津波訴訟最高裁判決のことです。「学校には児童の安全を確保する義務があり、学校が津波に襲われる危険性を予見することは十分可能であったが、津波からの具体的な避難場所と、避難経路、避難方法を定めていなかったことが、子どもたちや教職員の尊い命を失うことにつながった」というものでした。