平野悠介

平野悠介

過去の小笠原での近地津波。村の考えは?
村長・・・基本となる訓練の繰り返しを通して応用力を培う。
防災意識向上のための情報発信を続ける。
近地津波への備えも大切

 今年の9月2日に行われた防災訓練について、前年からの課題と本年の改善事項は?

 父島小中学校避難所への避難誘導、避難行動要支援者の搬送、巡回避難誘導の3点が課題であった。それぞれ改善を行ったが、巡回については2回目の呼びかけが完了できなかったことが課題として残った。

 防災訓練の参加者数は526人、小中学校などを除いた一般村民の参加は父島100人、母島47人と少なく感じる。南海トラフに限らず小笠原でも近地地震による7mの津波が1826年にあったという記録がある。防災意識の向上と村の対応の応用力も求められるが?

 南海トラフ地震を想定した基本となる訓練の繰り返し、様々な場面に対する応用力を培う。防災の啓発・教育を含めて防災意識の向上のための情報発信を続ける。

 避難所について、現在建築中の小中学校体育館の収容人数と空調は?

 小中学校の新体育館には、小体育館には空調が設置予定だが、アリーナ部分については設置予定はない。収容人数は全体で815人、長期避難では半分の数値。

 避難所として考えた場合、冷房が無いということは危惧している。今後の課題としてとらえたい。