問 国的に見て相変わらず子供たちのいじめ、自殺の問題が絶えない。教育の目的を改めて確認したい。
答 本村の教育の目的は、誰一人取り残すことなく、すべての子供が将来への希望を持って、自ら学び育つこと。確かな学力、豊かな心、健やかな学びを軸とした生きる力を教え育む。
問 デジタル化推進の一方で教育委員会が心がけていることは。
答 知識はAIを活用したGIGAスクール対応に取り組み、心通わせる情報教育は教師が対面で授業に取り組む双方の利点を生かし、偏りのない全人格の教育を実施する。
問 世の中のデジタル化は急激な社会変革をもたらし、ノーベル賞受賞者の大村智先生は、人間本来の心が不在となってはいけないと言っている。スマホ脳の著者ハンセンもスマホが脳に与える影響に警鐘を鳴らしている。知識の習得とともに人の痛みがわかる偏りのない教育を続けて欲しい。最後に教職の道を長らく歩んで来られた教育長に伺う。ご自分の人生を振り返って点数をつけるとすれば何点になるのか。
答 敢えて点数をつけるとすれば51点。教育が安定した時、教育とは呼べない時、数々の同僚が教職現場を去る中、四十数年携わり続けた自分へのご褒美がこの1点です。