稲垣勇

稲垣 勇

平島で取組み中のオガヒワの保全事業の成果を伺う
本島・属島のネズミ駆除の成果、対策は?
環境課長・・・平島で水場、餌場の設置で増加傾向。
 ネズミ防除対策を継続。
希少動植物を次世代へ!

 かつて母島島内でも見られたが、近年見かけなくなった。現在の生息状況は。

 小笠原諸島森林生態系保全センターの調査速報等から直近状態では、平島を除いた向島、姉妹島、姪島4島では減少が著しい。原因として、冬から今年5月頃までの干ばつによる水場餌資源の不足で生息環境の悪化。一方で平島では増加傾向。4年度後半から実施したネズミ防除で低密度になった為と人工水場や人工餌場の設置によりオガサワラカワラヒワの個体数増加につながった。

 今後も生息環境の悪化は常に考えていかなければと考えるが、その対応策は。

 ネズミ防除対策の継続と、水場や餌資源等生息環境の悪化を防いでいく必要がある。

 平島の根絶は出来たのか伺う。

 駆除から3年間センサーカメラで撮影されなかった場合、一般的に根絶と定義されているので現状では根絶とは言えない。

 属島の水場餌場をどう確保するのか。

 平島では、木の幹に麻紐をくくりつけて、樹木を伝って流れる雨水を受け水盆に溜め、人工水場を確保している。

 もちこまれた外来動植物により希少動植物が危機的状況にならないよう今後とも対策を強化してほしい。

 今後とも対策を継続していく。