重点テーマに係る所管事務調査について〈後編〉


 各常任委員会において、重点テーマを設定し、そのテーマに基づき、概ね1年間の期間を以て所管事務調査を実施しています。
 令和2年8月19日開催の全員協議会にて、この1年間の取り組みについて調査報告を行いました。

※ 今回及び過去の調査報告書については、市議会HPに掲載しております。

所管事務調査とは?
 所管事務調査とは、委員会が所管する事務について、自主的に行う調査のことを言います。
 交野市議会では、この調査を通じ、市に対し、提言を実施しています。これを「重点テーマに係る所管事務調査」と呼んでいます。


総務文教常任委員会
――公共施設のマネジメントについて

【背景・課題】
・これからの公共施設は「誰もが使えるもの」ではなく、「誰もが使いたいもの」として整備する必要がある。
・民間のノウハウを活用し、「経営的な視点」で、「新たな価値の創出」をするマネジメントが必要である。
・「星の里いわふね」は自然環境等の強みを活かしきれておらず改善が必要である。


【市への提言(抜粋・要約)】
・「星の里いわふね」の維持管理は、民間に任せることも含め検討し、賑わい創出の場(アウトドア拠点)をマネジメントし、市に一定の利益が入る仕組みを構築すべきと考える。(従来の利用者への配慮は必要)

都市環境福祉常任委員会
――認知症予防の取り組みについて

【背景・課題】
・今後、認知症の方はさらに増えると予想され、認知症予防は喫緊の課題である。
・認知症の方と「共生」することにより、重症化を「予防」する(進行を緩やかにする)ことも大切である。


【市への提言(抜粋・要約)】
・「予防」においても「共生」においても認知症当事者への理解が大切であるため、行政として、市民へのさらなる理解促進をすること。
・認知症支援推進員を増員すること。
・認知症サポーターの登録者数を増やす工夫をすること。