問 今年度、不適切な事務処理事案や職員の不祥事が続発している中、翌年度の三重県経営方針(案)では、全庁を挙げてコンプライアンスの推進に取り組むことを決意表明し、また、今年度には「コンプライアンス推進会議」を設置し、事案が繰り返し発生する原因分析などを行うとしています。これまでも県は、コンプライアンスの推進施策のため、さまざまな取り組みが行われてきた中で、年度ごとに実施してきた検証・分析の結果についてお聞きします。
答 平成25年度以降、職員の意識向上に継続的に取り組むとともに、組織として計画的に業務をチェックする仕組みの導入やハンドブックの作成・活用など、不適切な事務処理防止も進めてきました。このように一定の見直しも進めてきましたが、今年度の不適切な事案等を真摯に受け止め、改めてゼロベースで見直すことが必要であり、内部の会議で原因を分析し、外部の有識者等による懇話会からの意見・提案をいただいた上で、改善策をまとめ、実施していきます。
コンプライアンス
一般的に「法令遵守」と訳されますが、三重県庁においては、「法令や社会規範、ルール、マナーを遵守するとともに、公正・誠実に職務を遂行し、説明責任を果たすことによって、県民の皆さんの信頼に応えていくこと」としています。
RDF
Refuse Derived Fuelの略で、ごみを選別、粉砕した後に乾燥させ、圧力を加えて固めた暖房や発電の燃料のことです。
南海トラフ
静岡県の駿河湾から九州東方沖までの海底で、約700㎞にわたって続く水深4000m級の深い溝(トラフ)のことをいいます。この南海トラフを震源とする巨大地震の30年以内の発生確率が70~80%以内に引き上げられたことから、三重県においても甚大な被害が生じると想定されています。