問 かつての宮川河口沖合は、漁場環境がよく好漁場でありましたが、今は土砂が堆積し、魚介類の栄養不足や貧酸素水塊が毎年発生しています。漁場環境をどのように改善していくか県の考えを聞かせてください。また、漁獲量が減少する中、まき網や一本釣り等の漁法を行う漁業者のすべてが生き残るために意見交換の場が大事だと思いますが、いかがですか。
答 宮川河口域を含めた伊勢湾全域のアサリ資源を回復するための計画を策定し、アサリの育成に適した環境を創出する干潟の整備を進めていきます。また、漁業者同士の話し合いや行政機関も入った意見交換により、いずれの漁業も共存できるような状況、ルールを作り上げることが重要であり、指導、助言等を行っていきます。
貧酸素水塊
夏場に暖かい海水が表面に留まることで、海水の上下混合が起こりにくくなり、海面から海底への酸素供給が減少するとともに、海底に堆積した有機物の分解等により海水中の酸素が消費され、酸素が極端に少ない状態となった水の層のことです。