問 熊本地震のボランティアを経験し、防災ボランティアの支援活動を受け入れる「受援力」が大切だと痛感しました。県の地域防災計画等には、要援護者に対して支援や配慮を行う旨を記載していますが、要援護者自身が頼り上手・助けられ上手になることが全体の復旧を早めるはずです。個人の受援力向上のため、どのように取り組んでいくのかについて聞かせてください。
答 地域住民の中には、ボランティアにどのような支援をしてもらえるのか、このようなことまで頼んでいいのかなどの戸惑いや不安があり、自らが声を上げられないこともあるかと思います。地域の「受援力」の向上に関する取り組みにより、要援護者や地域の受援力を高めていきたいと考えています。
受援力(じゅえんりょく)
支援を受け入れる能力のことです。特に災害関係では、被災した地域の人々が何をしてほしいかなどを伝え、受け入れる力のことで、この能力を高めることが早期の復興につながり、地域防災力を高めることになります。
モバイルファーマシー
東日本大震災後の医療救護活動を教訓に開発された、調剤機能を備えた災害時対策医薬品供給車両のことです。
医薬品を保冷する冷蔵庫、ポータブル発電機や給水タンク等を備えており、電力や水の途絶えた被災地でも自立的に調剤作業と医薬品の交付等が行えるようになっています。