問 現在県では、平成37年を見据えた医療需要、病床の必要量等の医療提供体制や、それを実現するための施策等を盛り込むこととしている「地域医療構想」の策定に向け、地域包括ケアシステムの構築、在宅医療の推進を大前提として議論しています。私としても、在宅医療の充実・拡充が極めて重要だと考えていますが、今年度策定される地域医療構想の実現に向けて、在宅医療の推進に県としてどのように取り組もうとしているのか、聞かせてください。
答 在宅医療体制の整備に必要な相談窓口の設置、在宅医療を支える人材の育成などを基にした一定の枠組みを策定し、各地域の現状を把握した上で市町の体制整備を支援していきます。本年、各市町の現状について聴き取りを行った結果、市町ごとのさまざまな課題が明らかになりました。今後はこうした課題も踏まえ、県民の視点に立って、切れ目のない医療及び介護の提供体制を構築するため、体制整備を進めていきます。
用語解説地域包括ケアシステム
高齢者が重度な要介護状態になっても、住み慣れた自宅や地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられるように、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される体制のことです。