ここが知りたい質疑 議案審議

(条例、指定管理、工事請負契約、同意、発議、陳情)

条例

木曽馬の里条例の一部を改正する条例
飼料等高騰につき乗馬料金等値上げ
議案の内容 木曽馬の餌代、光熱費の高騰、コロナ禍による来場者数減による収益の減少を緩和するため使用料を改正する。施行期日は令和5年4月1日。
体験乗馬等の料金はQRコードをご覧ください。
 馬の餌代について、ほとんどは乾燥牧草だと思われるが、年間の飼料代はどのくらいか。
 令和4年度で980万円ほどかかっている。
 収入は年間どのくらいか。また、その区分別内訳は。
 令和4年度の収入(使用料)は約650万円。そのうち引き馬収入が80%、1人乗りが8%、ホースセラピーが6%という状況。
 来場者数を増やす努力をすべきでは。
 木曽馬の里の再整備計画も立てるので、その中で魅力ある施設になるよう検討していきたい。
 整備計画を進める中で料金を見直さないと議論が成り立たない心配がある。今回値上げする根拠が明確でないのでは。
 令和2年度に520万円だった飼料代が、本年度980万円ほどと大幅に上がった。今回対応しないと経済的に厳しくなる。料金の上げ幅は指定管理者と検討の上設定したもの。
乗馬を楽しむ子どもたち
木曽町国民健康保険条例の一部を改正する条例
出産育児一時金50万円に引き上げ
議案の内容 出産育児一時金の支給について、現行の40万8000円から48万8000円に引き上げる。これにより、産科医療保障制度の加算対象となる出産育児一時金の支給額は50万円になる。施行期日は令和5年4月1日。
 施行期日4月1日を境として支給額に差がある。1月以降の出産も対象にできないか。
 法改正に伴い4月1日が全国一律の施行日である。町としてもこれに従う。
木曽町一般職の任期付職員の採用等に関する条例の制定
職員OBを任期付職員に
議案の内容 「地方公共団体の一般職の任期付き職員の採用に関する法律」に基づき、公務に有用な専門的知識経験等を有する者を任期を定めて採用し、給与を支給できるようにするもの。
 特定任期付職員と一般任期付職員の違いは。どういった職を想定しているか。
 特定任期付職員は、高度な専門職として弁護士、建築士等の資格を持った者であるが、当面町では採用は想定してない。
 一般任期付職員は、職員OBなど、長年の知識・経験を活かして就いていただくために任期を定めて採用することを想定しており、新年度から運用したい。
 更新時期は、業務内容等により異なるのではないか。
 法律により5年を超えない範囲で任期を定め採用できる。一般的には3年という期間で任用し2年更新する。すでに広域連合で運用されているため、町も同様となる。
 採用に年齢制限をしてしまうと高度な人が出てこない可能性がある。基準はあるか。
 年齢は定めていないが、職員OBを想定している。高年齢の者の採用については柔軟に対応したい。
 一般任期付職員の月額給料表には等級が6区分ある。運用は。
 管理職経験者を想定しており、5級、6級での運用を考えている。
年度末に課長級6人が定年退職した木曽町役場(本庁執務室)
国の制定に伴い個人情報制度の官民統合
木曽町個人情報の保護に関する法律施行条例の制定
議案の内容 官民の個人情報制度を統合するため、個人情報の保護に関する法律の一部が改正されたことに伴い必要事項を定めるもの。
 法改正に伴い、町が保有する多くの個人情報を民間の業者に委託する可能性も出てくる。データはどのような形で渡されるか。
 情報等を渡す場合は、内容等をしっかり確認した上で、個人情報が漏れるような開示の仕方はしない。従来通りの開示方法となる。
 匿名加工したさまざまな情報が委託先等に集まると、匿名加工された情報であっても個人が特定される可能性もあるが。
 情報等を渡す必要がある場合は、情報が漏れない方法を検討する。また、法においても委託先については復元できない形で提供することがうたわれている。渡した情報から個人が特定される形にはならないと解釈している。
 個人情報は、現在基本的に住民基本台帳に入っている。個人情報を使用しなければならないときは、使用者を限定し、個人情報は印刷して使用しなければならない。廃棄の際、印刷物はどのように処置するか。
 町で回収する、または裁断や破棄を業者に指示する。

討論・採決
反対討論
 今回の条例制定は、各自治体が国よりも個人情報保護に重点をおいて作り上げてきた実績を否定して強制的に画一化し、個人情報保護の後退をもたらすものである。また、匿名加工した個人情報は個人情報ではないとし、民間企業の儲けのために利活用できる内容が含まれる。情報の組み合わせによって個人が特定される可能性もある。(上田議員)
賛成討論なし
採決
 賛成多数(賛成7反対2)で可決
議員の賛否
賛成 松井、原田、藤田、中村(博保)、大目、栩本、中村(博道)
反対 上田、下島
木曽町情報公開条例の制定
議案の内容 官民の個人情報制度を統合するため、個人情報の保護に関する法律の一部が改正されたことに伴い必要事項を定めるとともに現行の条例を廃止するもの。
 住民に対して個人情報を提供するという周知はするか。
 匿名加工情報が義務化された場合は速やかに周知はしていく。

討論・採決
反対討論
 前号の条例制定と関連性があるため、同じ理由で反対とする。(上田議員)
賛成討論
 反対するよりも、これからの社会にどのように進めていくかという観点から言えば、情報公開も大切である。
 個人情報の扱いについても、私たちにとっては一つひとつ社会に合うように変革していかなければならない。(栩本議員)

採決
 賛成多数(賛成7反対2)で可決
議員の賛否
賛成 松井、原田、藤田、中村(博保)、大目、栩本、中村(博道)
反対 上田、下島
(注)議長は議事進行を行うため賛否表明はしません。賛否同数の場合のみ「議長裁決」として表明します。

指定管理

御岳ロープウェイの指定管理者の指定
ロープウェイの指定管理は木曽カントリー
議案の内容 昨年アスモグループが経営から撤退した御岳ロープウェイについて、指定管理者を木曽カントリー株式会社(開田高原)とするもの。代表者はホテル木曽温泉を経営する井口恒雄氏。指定の期間は令和5年4月1日から令和8年3月31日までの3年間。
指定管理者が決まった御岳ロープウェイ

工事請負契約

建設工事請負変更契約の締結
野球場ナイター改修工事日数延長
議案の内容 木曽福島野球場ナイター設備改修(LED化)工事について、資材の納入が遅れたことにより、仮設工の日数延長が発生した。
 契約変更額は7471万2000円(変更前金額7348万円)契約の相手は株式会社メエップ(松本市)。
工事日数が延長になった木曽福島野球場ナイター設備改修

同意

人権擁護委員の推薦について
人権擁護委員3名の推薦に同意
議案の内容 人権擁護委員法の規定により、3名の人権擁護委員の推薦について、同意した。任期は令和5年7月1日から令和8年6月30日までの3年間で、いずれも再任。
中島なかじま八重子やえこ
(福島)
中野なかの 則秋のりあき
(福島)
古野ふるの 仁司ひとし
(日義)

発議

○木曽町議会個人情報保護条例の制定
内容
 個人情報の保護に関する法律で、適用除外になった議会に関する個人情報について、適正な取扱いを定めたもの。

施行期日 令和5年4月1日。

陳情

〇最低賃金法の改正と中小企業支援の拡充を求める意見書
内容
提出者
 長野県労働組合総連合
 議長 細尾俊彦
付託委員会
 社会文教常任委員会
審査結果
 継続審査(全会一致)
委員会の意見
 企業の支払い能力を高めるためには、国としての物価高騰対策や経済対策が優先であり、それによる売り上げの上昇があってこそ賃金の引き上げにつながる。
○防衛予算の倍増を決定した政府方針の撤回を求める意見書
内容
提出者
 戦争をさせない1000人委員会・木曽町
 代表 小林孝志
 木曽町九条の会
 代表 小松 功
付託委員会
 総務経済常任委員会
審査結果
 継続審査(賛成2名、継続審査4名)
賛成委員の意見
 戦争をすることは許されない。平和的解決を行うことが望ましい。専守防衛が守られない可能性もある。
継続審査の委員の意見
 今国会で予算、防衛財源確保法案も提出し、与野党で論戦を行い国民にも丁寧に説明することになっている。