市は、佐保小学校と鼓阪小学校を統合し、現在の佐保小学校に新たな校舎を建設し、令和8年4月に開校するとしています。
校舎の解体に伴う教室の移転にかかる予算2.7億円と、翌年度にかけて執行する建設費などの債務負担行為※約51億円を含む6年度当初予算が成立していますが、8月の競争入札では、入札に参加する予定だった事業者が2者とも「予定価格が安すぎる」という理由で辞退しました。
9月定例会では、市は、既に成立している債務負担行為約51億円に物価高などを考慮した約12億円を追加し、債務負担行為の上限額を約63億円に変更する予算案を提案しました。
議員の間では、児童や保護者への影響を優先する考えや今後も続く物価高騰への懸念という共通した思いもある中で、一刻も早く着工すべきという賛成の声もありました。しかし、この新校舎の仕様を市の標準仕様とするのかという疑義や、統合自体を遅らせるべきとの意見もあり、採決の結果、議会は約12億円の追加予算案を否決しました。