問 動物由来の人獣共通感染症の流行は社会生活に大きな影響を与えますが、国の所管は縦割りで、関係法令や研究機関がないものもあります。今後も動物由来の感染症により甚大な被害が予想される中、人の健康、動物の健康、環境保全の各専門家が協力して課題解決を図る「ワンヘルス」の実践が必要不可欠だと思います。県の認識と取り組みの現状をお聞かせください。
答 県は、医療機関等と連携した重篤な人獣共通感染症に対する対応訓練や、動物を扱う事業者への講習会などを通して、基本的な人獣共通感染症対策を実施しています。国際的に広まりつつあるワンヘルスの概念を踏まえ、今後も、関係部局と連携して、感染症に関する知識の普及啓発や関係者との情報共有に取り組みます。
ワンヘルス
「人の健康、動物の健康、環境の健全性は一つ」と捉え、これらを一体的に守ろうという考え方のこと。
人獣共通感染症
動物からヒトへ、ヒトから動物へ伝播可能な感染症のこと。