問 伊勢志摩の観光の基本は、伊勢神宮にお参りして、鳥羽・志摩で風光明媚(めいび)な景色を見ながら新鮮な魚介類を食べることだと思います。海女の減少や水産物の減少が続くと、伊勢志摩観光の基本が根本から崩れてしまうので、水産業の振興のために観光部と積極的に連携する必要があるのではないでしょうか。県の考えをお聞かせください。
答 環境や社会、経済への影響を配慮した持続可能な観光地づくりのためには、観光地域づくり法人を中心に、地域の観光事業者や水産業者などが一体となって連携し、地域特有の観光の魅力を発信することが必要です。県では、水産業の厳しい現状に危機感をもちつつ、地域の仕組みづくりや地域の魅力発信をしっかり支援します。
観光地域づくり法人(DMO)
地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する地域経営の視点に立った観光地域づくりの司令塔として、多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人で、国で登録しています。