問 長年の課題となっている本県の南北格差の問題は、現在も解消されることなく残されています。南北格差の解消のためには、県内に新幹線を通すというような従来型の「均衡ある発展」ではなく、農山漁村は農山漁村で輝き、都市部は都市部で輝くという「均衡ある県土ビジョン」、「均衡ある三重の姿」が必要であると考えます。そこで、次の世代に課題を積み残すことなく、南北格差を解消することに向け、知事の決意をお聞かせください。
答 本県における地域間の所得格差や人口流出の状況は、大都市圏と地方の関係のように、日本の構造的な問題であり、三重県は全国の縮図とも言えます。伊勢志摩地域や東紀州地域では厳しい状況が続いていますが、世界に誇る資源が多く、これらを最大限活用し、観光の産業化や6次産業化を進め、交流人口の拡大や働く場の創出を図ります。また、医師の偏在解消や子育てしやすい環境の整備等により、新しいひとの流れがより確実なものとなるよう、総合的に施策を展開していきます。