上田とめ子

上田うえだ とめ

ランドセルが子どもに与える影響は

子育て教育課長 重さは増加していると受け止めている


 65.2%の子どもが、ランドセルが重たいと感じている。
 子どもの平均体重を25kgとすると、体重の15%の荷物を背負っていることになる。ランドセルが重たくていやだという割合は、2.7人に1人、体の痛みを訴えた経験を持つ子どもが3人に1人の割合になっており、メンタル面にも影響を及ぼしている。この状況をどう捉えているか。

子育て教育課長 重さが増加しており、文科省からも教科書を持ち帰らない方向性が出ている。

 安全面からも軽くしてあげることは必要である。布製のリュック型に変更する考えは。

子育て教育課長 町としての変更は考えていない。各家庭の事情で考えていただければと思う。

 全国ではリュック型にしている自治体もあり、茨城県日立市では、保護者への経済的負担軽減と入学のお祝いとして導入している。また、富山県立山町と島根県出雲市では、価格と軽さ、使い易さなどで浸透している。これらを踏まえ検討はどうか。

子育て教育課長 入学準備金等を支給しており提供は考えていない。

 憲法26条では「義務教育これを無償とする」とされている。
 木曽町では6万円程の負担である。義務教育無償の観点から言えば、18歳未満の子ども6人に1人が貧困家庭で育っているという統計もある中で、まだまだ親の負担は大きいものがある。これらを踏まえ、ランドセルの軽量化と無償提供を考えるべきであるが町長の考えは。

町長 軽減策等を優先していきたい。

 当事者の声をお聞きし今後に生かすべきである。

子育て教育課長 現状を確認し検討したい。