問 文化的に価値の高い建造物等を把握しているか。
生涯学習課長 把握しているのは木曽福島で3件、開田高原1件、三岳1件。所有者から相談があった場合、必要に応じて調査している。
問 開田高原にある中村本家の文化財的価値は高いと思うが。
生涯学習課長 中村家住宅については今年1月21日、町文化財保護審議会の委員で内見を行った。かなり減築されているものの「上段の間」や玄関に相当する「式台」が現存しており貴重なものである。
問 専門家による調査が必要では。
生涯学習課長 調査の必要性は感じている。今年度は三岳地区の三尾家住宅の調査を実施している。中村家住宅については、来年度予算で対応したい。
問 建物の価値が認められ、所有者から建物等の寄贈の申し出があった場合の対応は。
生涯学習課長 町では古民家を多く抱えており、維持管理の面で大きな課題を感じている。中村家クラスの大きな住宅になると、復元費用が多額になると見込まれるため、町が所有・管理していくことは慎重に判断しなければならない。
問 改修整備する場合の基本的な考え方は。
生涯学習課長 町有形文化財に指定された際は要綱に基づき文化財所有者に対して、事業費の2分の1以内の額を、上限500万円として交付することができる。
問 柳又集落の伝統的建造物群としての価値や可能性は。
生涯学習課長 昔ながらの切妻大屋根の古民家が残されており、重要伝統的建造物群保存地区にできる可能性はあると思われる。
問 基本的調査が必要では。
生涯学習課長 住人や所有者の意向が非常に重要なので、その辺を確認しながら調査の必要性を判断したい。